龍神の最愛婚 ~捨てられた姫巫女の幸福な嫁入り~: 16

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あらすじ/作品情報

「人間離れした、怖いくらいに美しい人だった――」代々浄化の力を持つ家系に双子の巫女として生まれた久々宇結月は、龍の形をした背中のあざが不吉とされ、妹の美月をはるかに凌ぐ能力を持ちながらも、その存在を隠されて虐げられてきた。姫巫女を偽り、村人たちの支持を集める美月の道具として力だけを使わされることに疲れ果て、昔から時折聞こえる不思議な声の主に仄かな憧れを抱き、自由を求める結月。その願いが永遠に叶わないと知った彼女の絶望に呼応するかの如く、天を覆いつくす龍の形をした祟り神が村に現れる。生贄として強引に差し出され、前世の記憶がフラッシュバックする中、龍神・瀬雄津蒼玉主が人の姿となって結月の前に現れ、彼女を抱きしめる。「もう二度と離さない。私のたった一人の花嫁よ」妹の身代わりで生贄に差し出された、本当の姫巫女。絶望が呼び起こすのは、龍神と花嫁が交わした前世の約束と奇跡。

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